2020年4月、イタリアのバイクメーカー
VYRUS(ヴァイルス)から、新モデルALYEN(エイリアン)が発表されました。
www.vyrus.it
2009年にイタリアのVYRUS工房に招かれた時、託された2台のマシン。一つは2011年に発表された
986M2、もう一台がこのALYENでした。
VYRUS 986M2特設ページ
VYRUSとイガラシデザインの相乗効果と言っていいのか?ALYEN(エイリアン)の銘の通り、宇宙人が作ったレベルでブっ飛んだヤツできました。
現代の最高レベルの素材とクラフトマンシップがあればこそ実現できたこの形。
もちろん見た目だけではありません。VYRUSマシンの特徴であるハブステアを組み込んだ超軽量な車体に、恐ろしいほどのパワーを持つDUCATI製エンジンを搭載しています。
イガラシデザインでは、VYRUS代表Ascanio Rodorigo(アスカニオ・ロドリゴ)と二人三脚でマシン全体のデザイン作業を進めてきました。
Ascanioの頭の中のビジョンを解釈した上でイガラシデザインから具体的なデザインを提案。
MetasequoiaやCINEMA4Dといったソフトウェアで立体化し、実写のようなレンダリングで視覚化し、
それを修正していくという流れを何度となく繰り返すこと10年。
最終的に現地のエンジニアによって3DCAD上で具体化され、アスカニオが直接組み上げていきました。
- ALYEN
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異形のフレームは高強度なUDカーボンコンポジットと超軽量なマグネシウム合金という前代未聞のスペシャルな構成。
ハンドルは車体から浮いた位置に設けられ、生物の首を思わせる造形となっています。これは独自に開発した特殊なワイヤーステアリングシステムとハブステア機構があればこそのデザイン。
205馬力を発揮するパワーユニットは、DUCATIがALYEN専用に組み上げた1285ccスーパークアドロエンジンを搭載。
全てが桁違い。VYRUSにしか作れない、モーターサイクル史上の特異点。それがALYENです。